お店をオープンしてから、苦しい時期などはありましたか

弟 去年の3月1日に突風で屋根が飛び、店内から空が見える状態になってしまいました。そのときは、隣のお店にも迷惑をかけてしまい、精神的にも金銭的にもつらかったです。ただ、すぐに友人や常連さんが駆けつけてくれて「頑張って」と言ってくださり、資金についても巻信用組合がすぐに相談にのってくれました。
また、兄の高校時代の同級生が母校で先生をしていて、「よかったらお見舞金とかではなく、高校のネットワークを使ってクラウドファンディングでお店を応援したいのだけれど......」と言ってくれて、実際にクラウドファンディングのプロジェクトを立ち上げたら、3日間で目標金額を達成できました。
本当に大変でしたけれど、皆さんに助けていただいたお陰で、1ゕ月間の休業期間を経て、お店が賑わう一年で一番忙しい桜の開花シーズンと同時に再開することができました。

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やりがいを感じるときは、どのようなときですか

弟 お客様がリピーターとして来てくれたときは本当にうれしいです。お客様がたくさん来てくれたときは本当にありがたいのと、風災を経験したことで、今では夕方、夕日の落ちるきれいな瞬間を見ると「無事、今日も終わる」としみじみ感じるようになりました。
兄 同じですね......お客様が来てくれて、リピートしてくれて、そういう方がどんどん増えてきてお店がにぎわっている様子を見ているときに「やっていてよかったな」と思います。
弟 私たちだけではなく、スタッフとお話をしに来てくれるお客様もいることが嬉しいですね。スタッフからも「お金じゃないんです、このお店が好きなんです」と言ってもらえたときはとても嬉しかったです。

巻信用組合とのお付き合いはどのように始まったのでしょうか。また、今後期待することを教えてください

弟 祖父がずっと昔から巻信用組合の総代だったことが、現在のお付き合いに繋がっています。私が経理を担当しており、松野尾支店と本町支店を利用しています。職員の皆さんはオープンする日からプライベートで来店してくださり、新商品を出すと「今度行きますね」と言ってくださいます。いつもお店の情報をチェックし、休みの日にはご家族と来てくださり、本当に皆さんあたたかい印象を受けます。職員の皆さんが応援してくれるので、とても嬉しいです。
ネットバンクなども増え、手数料や金利など、数字だけの勝負を考えれば地元の金融機関は不利だと思うのですが、数字ではないメリットを私たちは一番感じています。巻信用組合のあったかさがほかの皆さんにも伝わっていくといいなと思っています。

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今後の目標・意気込みについて教えてください

兄 兄弟喧嘩をせず、無事にお店を続けていきたいです。
弟 開業初年度には兄が過労や病気の影響で2度倒れるなど、体力的にも厳しい面もあり、やりたくてもできないことが多々ありました。しかし、ここまで進んでこられたのは、皆さんの応援があったからです。
これからは、クオリティではなく、一緒に何かをやりたい、そして「Taibow!」が好きだと言ってくれる方たちと関わっていけたらいいなと思っています。