全信組連を選んだ理由:

広く世の中に還元できる仕事が、全信組連にはあった

商学部だったこともあり、就職活動は金融中心に進めました。その中で「より俯瞰的に世の中を見られる仕事に就きたい」と思うようになり、全信組連の機関投資家としての側面と地域金融機関を支えているという側面、その2つに魅力を感じました。

「稼ぐことだけが目的の仕事で、ずっとモチベーションを保てるだろうか」という疑問も持っており、当会の「利益を他者に還元する、地域や産業を盛り上げるために使う」という点に惹かれたのも理由です。

実際、今も「投資は思うようにならない」と怖さを日々実感しています。それでも「信用組合と組合員を支えている」と思うと前を向けるので、学生時代の判断は正しかったなと思っています。

仕事内容:

ゴールはなく、成功の確証もない
だからこそ面白く、挑み続けられる

資金運用部市場運用グループでは信用組合からの預金を原資とした有価証券運用を行っており、当会の収益の大部分はこの有価証券運用によるものです。運用商品は国債や社債、投資信託など様々ですが、私はその中で株式やREITを主に担当しており、売買や評価損益の管理、運用状況の報告などを行っています。

ミッションを端的に言えば「収益を上げること」になりますが、それはつまり当会の安定的な経営を実現することであり、信用組合、その先の組合員に貢献することでもあります。常にそれを意識して投資の判断を下していますが、やればやるほど責任の重さを知り、怖さは増します。

ただ、それがやりがいでもあるのです。分析を重ね、下した判断が正しかったときは、本当に嬉しいですね。そのために証券会社のレポート、企業のプレスリリース、IRなどアクセスできる情報は可能な限り目を通します。証券会社のアナリストと面談し、質問をぶつけることもあります。膨大な量の情報の海を、自分の知識と経験を頼りに航海している感覚です。原動力は「世の中への興味と好奇心、知識欲」、そして「利益を他者に還元する」それが「地域や産業の活性につながる」という確信です。

投資は一朝一夕ではできるようになりません。かといって3年後や5年後になれば常に収益を上げられるようになっているかというと、それも違います。一生続けていてもまだ分からないことがたくさんある仕事だと思います。だからこその面白さと常に肩に重くのし掛かる責任感を楽しみながら、焦らず学び続けていくことが大切だと感じています。

松本 熙
社会人になる皆さんへのメッセージ:

今できることに注力する
それが結果への近道

大学卒業後に同級生と仕事の話をして感じることは、「多種多様な働き方や業務が存在し、誰もがそれぞれのフィールドで活躍や健闘をしている」ということです。

就職活動中は周囲の動向が気になったり、将来への漠然とした不安を抱いたりするかもしれませんが、それらの悩みは働いてみると自然と解決することが多いです。

今できることは「自分がしたいことは何か」や「自分に合っていることは何か」を掘り下げることです。そのためには、多くの説明会などに参加することも大切ですし、実際に働いている人と話をする機会を積極的に活用することも有益でしょう。

今できることに注力し、自分が納得した上で働き方や働く会社を決めることができれば、自ずと結果もついてくるはず。大変なことも多いと思いますが、焦らず頑張ってください。


【とある1日の流れ】