2018年11月に法人成りと事業承継を行われていますが、その時の経緯を教えてください

会長 きっかけは、2018年7月にあった宿毛商銀信用組合主催の1日相談会でした。もともと事業承継については考えていたのですが、相談会の中で、商工会やよろず支援拠点との話を通じて、年齢的にも事業承継を早急にしなければならないと実感しました。
そこで、宿毛商銀信用組合とも相談を重ねていく中で、これまでは個人事業主として事業を続けてきましたが、「事業承継をするのであれば、同時に法人成りをしましょう」という話になりました。
法人成りに向けた準備を進めていく中でも、宿毛商銀信用組合は、顧問税理士の紹介や手続きのサポートをしてくれました。そのおかげで、わずか3ゕ月ほどで法人成りと事業承継を無事に行うことができました。

事業を引き継ぎ、社長へ就任される際に不安はありませんでしたか

社長 不安は確かにありました。当社へ入社して以来、施工工事の現場から配達や営業に至るまで、会社の幅広い業務を経験してきました。その一方で、経営に関してはわからないことばかりです。ただそれ以上に、自分がやらなければならないという気持ちのほうが強かったです。
社長に就任して以来、今は会長である父にも協力してもらいながら、経営を行っています。しかし今後は、いち早く経営者として独り立ちし、自らの判断で経営を行っていけるようにしていきたいです。

宿毛商銀信用組合とのお取引について教えてください

会長 宿毛商銀信用組合とは、創業以来40年近い付き合いになります。当社にもこれまで、バブル崩壊などで経営が苦しい時期もありましたが、そんな時でも変わらず支援を続けてくれました。
以前、知人から他の銀行を紹介されたこともありました。しかしながら、そういったものはすべて断り、宿毛商銀信用組合一本でここまでやってきています。他の銀行では、1、2年で支店長や担当者が替わってしまい、まったく知らない方が新しい支店長や担当者となることがほとんどです。しかし、宿毛商銀信用組合にはそれがありません。地域に密着し、すべての役職員の方が当社のことを知ってくれています。
そしてなによりも、お互いに意見を言い合える関係であることが、長く取引を続けてきてよかったことだと思います。常にこちらの考えをしっかりと聞いてくれますし、宿毛商銀信用組合からもいろいろな提案をしてくれます。創業当時からずっと、当社の一番身近な相談相手といっていい存在です。
宿毛商銀信用組合は地域のことを考え、さまざまな取組みをしてくれています。そういった取組みは、今後も変わらず続けていってほしいです。

sukumokenzai_2.jpg


御社の今後の展望を教えてください

社長 地域のお客さんに住みよい家や住空間の提案ができるような会社にしていきたいと考えています。
社長に就任してまだ日が浅く、経営者として勉強しなければならないことはたくさんあります。そのなかで、自分が頼りない部分については従業員にも支えてもらいながら、従業員とともに歩んでいきたいです。